毎日使うまな板は、「乾きやすさ」と「清潔に保てるか」で選びたい道具です。この青森ひばのまな板は、軽くて薄い一枚。サイズは40×22cm・厚さ1.5cmと取り回しがよく、片手で持ち上げて洗い場までさっと運べる扱いやすさがあります。梅雨から夏にかけて台所の衛生やカビが気がかりな方、ずっしり重いまな板の出し入れに少し疲れてしまった方に、そっとおすすめしたい木のまな板です。
特徴
手に取ってまず伝わるのは、その軽やかさだと思います。40×22cm・厚さ1.5cmという薄型設計で、片手でひょいと持ち上げられ、洗ったあとはシンク脇にすっと立てかけられます。分厚い木のまな板に比べて水切れがよく、乾くのも早い。この「立てて、すぐ乾く」というリズムが、毎日の台所仕事をずいぶん軽くしてくれます。
板は青森ひばの柾目材を使い、組み木で反りを抑える加工が施されています。板目の一枚板よりも、柾目を組んで仕立てたほうが反りや割れに強く、平らさを長く保ちやすい構造です。木目がまっすぐ通った柾目の表情は、見た目にも清々しく、白木ならではの明るい木肌がよく映えます。
水はけがよく乾きやすいということは、ぬめりやにおいが残りにくいということでもあります。木のまな板の弱点になりがちな「乾ききらないうちの湿り」を減らせるのは、衛生面での大きな安心につながります。
作り手は、三重県名張市(伊賀)で百年にわたり家庭用の木製品をつくってきた梅沢木材工芸社(運営:有限会社ウメザワ)。桧や青森ひばをはじめ各地の銘木を扱い、まな板には反りやひび割れに強い柾目板だけを厳選しています。長く使う道具として仕立てられているのも、うれしいところです。
木の種類について
このまな板の主役は、青森ひば。国産の針葉樹で、まな板に向く木としてよく知られています。青森ひばはヒノキチオールという成分を多く含み、抗菌・消臭・防虫にすぐれるとされます。加えて水はけがよく、ひば特有の落ち着いた香りも持ち味です。台所に清々しい木の香りがふっと立つのは、ひばならではの魅力です。
同じ針葉樹のまな板でも、ひのきとは少し性格が違います。ざっくり言えば、ひのきは「香りと白木のやわらかな風合い」、青森ひばは「ヒノキチオール由来の抗菌・防カビと水はけ」に持ち味があります。香りの木肌でリラックスしたいならひのき、衛生面を第一に選びたいなら青森ひば、という選び分けができます。
さらに視野を広げれば、山桜のような広葉樹のまな板もあります。広葉樹は木肌が緻密で刃当たりがしっかりしており、針葉樹とはまた違う趣きです。「今日はどの木を選ぼう」と樹種で選ぶ楽しさに触れてみるのも、木のまな板の醍醐味だと思います。
なお、柾目板は木目がまっすぐ通っているぶん反りにくく、まな板のように平らさを保ちたい道具と相性のよい木取りです。青森ひばの柾目という組み合わせは、実用の面でも理にかなっています。
お手入れ
木のまな板を長く気持ちよく使うコツは、案外シンプルです。使い終わったら洗って水気をしっかり拭き取り、風通しのよいところに立てかけて乾かす。この一手間だけで、清潔さがぐっと保ちやすくなります。軽くて薄いこのまな板なら、立てかけて乾かすのも億劫になりません。
避けたいのは、食洗機・乾燥機の使用です。急な熱と乾燥は反りや割れの原因になります。直射日光に当てての急乾燥や、長時間の浸け置きも控えましょう。木にとっては「ゆっくり自然に乾く」のがいちばんです。
黒ずみやにおいが気になってきたら、陰干しでリセットを。それでも表面が荒れてきたら、削り直し(再研磨)で仕立て直せば、また新品のような使い心地がよみがえります。使い捨てずに手入れしながら長く付き合える。これも木のまな板ならではの豊かさです。
まとめ
軽くて薄く、洗って立てかければすぐ乾く。青森ひばのヒノキチオール由来の清潔さと、ふっと立つ香り。梅雨から夏の衛生ケアに寄り添ってくれる、扱いやすい一枚です。木のまな板をこれから選ぶ方の入口としても、「樹種で選ぶ」楽しさを知る最初の一枚としても、気持ちよく手に取れると思います。(写真はイメージです。実物はリンク先でご確認ください。)
あわせて、同じ針葉樹でも香りを楽しみたい方には四万十ひのきの丸型まな板(土佐龍)、広葉樹の刃当たりや木肌を比べてみたい方にはSALIU 山桜のまな板もどうぞ。



