金属のスプーンを、木のものに替えてみたい。そう思ったときに手に取りやすいのが、山形・上山のブランド「くだものうつわ」が国産のくるみ材を手づくりした、この木のスプーンです。同じ木でも、明るく軽い白木のひのきとは表情がずいぶん違います。くるみは硬く緻密で、色味は深く落ち着いている。木肌の濃い色合いに惹かれる人、そして地元の木を暮らしの道具に変えていく作り手の姿勢に共感する人に、特にすすめやすい一本です。
特徴
まず選びやすさの要になるのが、L・M・S・SSという4つのサイズです。L(22×4cm)はカレーやスープをすくうのにちょうどよく、M(20×3.5cm)は普段の食事全般に。小ぶりなS(16×3cm)は取り分けや小さな器に、いちばん小さいSS(13×2.5cm)は砂糖入れやティースプーンとして使えます。手づくりのため寸法には多少の個体差が出ますが、大きさを用途で選べるのはありがたいところです。
仕上げは食用食器用のウレタン塗装です。無塗装の白木——たとえばひのきのスプーン——が「使ったら水気をためずに乾かす」ことを身上とするのに対して、塗膜のあるこちらは水や汚れに比較的強く、肩の力を抜いて使えます。同じ木のスプーンでも仕上げ次第で付き合い方が変わる、というのは選ぶ前に知っておくと役立つ点です。
木のカトラリーは金属に比べて軽く手になじみ、口当たりがやわらかで、器の内側も傷つけにくい——よく言われるこうした良さは、本品でも期待できます。ただ、感じ方には個人差があるので、そこは正直に「人による」と書いておきます。一本ごとに木目や色の出方が違うのも、天然木を手づくりした道具ならでは。同じものは二つとありません。
木の種類について
主役は国産のくるみ(胡桃)です。広葉樹のくるみは木質が硬く緻密で、表情は落ち着いた濃淡。派手さはありませんが、食卓に静かになじみます。
針葉樹と広葉樹で印象がはっきり分かれるのも、木のスプーンのおもしろいところです。ひのきは軽くて明るく、手に取るとほのかに清々しい香りが立ちます。いっぽうくるみは、硬く緻密で、しっとりと深い色合い。軽やかさが欲しい日はひのき、落ち着いた風合いが欲しい日はくるみ——そんなふうに、白木と濃い木を気分で持ち替えるのも楽しい使い方です。
作り手の「くだものうつわ」は、山形県上山市のブランドです。ラ・フランスやさくらんぼ、りんご、くわ、えんじゅ、そしてくるみと、果樹を含む国産の天然木からスプーンなどの道具を手づくりしています。今回の一本は、そのうちのくるみ材。地域の木を生活の道具へと変えていく営みは、森を健やかに保ちながら使い続けたいという私たちの考えとも、自然に重なります。
ひとつ補っておくと、ここでいうくるみは国産の胡桃(広葉樹)で、家具などでおなじみの輸入材ウォルナットとは別の木です。落ち着いた色という印象こそ似ていますが、素材としては異なります。混同しやすいので、選ぶ前に押さえておくと安心です。
お手入れ
塗装のおかげで扱いやすいとはいえ、木の道具であることに変わりはありません。次の点を押さえておけば、長く使えます。
- 洗うときはスポンジと食器用洗剤で手洗いする。
- スチールたわしやクレンザーは避ける(塗装面や木肌を傷めるため)。
- 電子レンジには入れない。
- 水や洗剤に長くつけ置きしない。
- 洗ったら早めに水気を拭き取り、しっかり乾かす。
要は「やさしく洗って、ためずに乾かす」。これさえ守れば、神経質になる必要はありません。
まとめ
しっとりと緻密な広葉樹の質感、毎日気負わず使える食用ウレタンの仕上げ、そして用途で選べる4つのサイズ。山形・上山のくだものうつわが手づくりした国産くるみの木のスプーンは、明るい白木のひのきとはまた違う、落ち着いた木肌の魅力を持つ一本です。深い色合いの木が好きな人、そして地域の木を暮らしの道具に活かす作り手に共感する人は、ぜひ候補に入れてみてください。サイズや樹種の在庫、実物の写真や最新の情報は、下のリンク先で確認できます。



