ゆるやかな傾きにちょんと置くと、どんぐりの人形が体を左右に揺らしながら、コトコトと小さな音を立てて降りていきます。そして最後は、ころんとひと転び。「どんぐりころころ」は、積むでも並べるでもなく、木のおもちゃが「歩いて転がる動き」そのものを楽しむ、こまむぐの一品です。はじめての木のおもちゃや、贈り物を探している方に向きます。

特徴

見どころは、なんといってもその動きです。ゆるやかな傾斜にのせると、どんぐり人形は左右に体を振りながら、まるで自分の足で歩くように一段ずつ降りていきます。中にはビーズやビー玉、シリコンゴムが仕込まれていて、転がるたびにコロコロ、コトコトと優しい音が鳴ります。目で動きを追い、耳で音を聞き、最後にドテッと転ぶところまで。ひとつの動きのなかに、小さな子どもがくり返し見入る要素が詰まっています。

対象は1歳半ころから。視界がまだせまい1歳ごろの子でも、目の前をゆっくり降りていく人形の動きなら、しっかり目で追えます。手のひらにすっぽりおさまる約4.5×4.5×5cmという大きさも、小さな手でつかんで運ぶのにちょうどよい按配です。

安全面も、遊びの前提として大切にされています。こまむぐは、赤ちゃんが口に入れても安心な塗料を使い、職人が一つずつ手づくりしていると説明しています。コーヒーなどの自然の素材で染めた色や、彩色をほどこしたものもあり、木そのものの表情を生かした仕上がりです。2007年にはグッド・トイ賞を受賞しており、遊びの価値と安全性の裏づけとして、贈り物にも選びやすい一品です。

相方になる「どんぐりの坂」も別売でそろっています。「どんぐりの坂」は埼玉県産のひのきの集成材で、滑り面の縁には溝が加工され、どんぐりが途中で横に落ちにくいよう工夫されています。専用の坂がなくても、絵本を立てかけた傾斜や、少し傾けた机の上など、身近な傾きで気軽に遊べます。

木の種類について

どんぐりの人形に使われているのは、ブナという広葉樹です。木の種類まで気にしておもちゃを選ぶことは、ふだんそう多くありません。それでも、手に取って転がして遊ぶうちに、木肌のなめらかさや、ほどよく詰まった重みに、ふと心地よさを感じることがあります。ブナはきめが細かく、丸みのある形によくなじむ木で、握ったときのやわらかな手ざわりが、小さな手にもやさしく届きます。

「どんぐりの坂」に使われる埼玉県産のひのきは、明るい色みと、ほのかに漂う香りが持ち味です。木によって色あいも手ざわりも少しずつ違い、その小さな違いに遊びのなかでふれられることが、木を身近に感じる入口になればと思っています。

まとめ

揺れて、鳴って、ころんと転ぶ。「どんぐりころころ」は、動きそのものを楽しむ、シンプルで飽きのこない木のおもちゃです。1歳半ころからの子に手渡しやすく、グッド・トイ賞の裏づけもあるので、出産祝いや誕生日の贈り物にも選びやすい、3,000円ほどの、手に取りやすい価格帯です。

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