玄関でちょっと靴をはくとき、キッチンで作業の合間に腰かけたいとき。そんな暮らしのすき間で活躍するのが、オークヴィレッジの「PICO(ピコ)スツール」です。国産ナラなどの無垢材でできた、軽くて小さな木のスツール。使うときは腰かける椅子として、使わないときも場所をとらず、暮らしにすっとなじみます。まず一脚、長く使える木の家具を選びたい人に向く、確かなつくりの家具です。
特徴
腰をおろすと、座面がやわらかく体を受け止めてくれる。PICOスツールの表情をつくっているのは、お椀のような曲面に削り出された座面です。中央がゆるやかにくぼんだ曲面が、座ったときの体の丸みへ自然に沿い、平らな板の座面とは違う落ち着きを生みます。座面の直径は最小26〜最大29cmと、大人が腰かけるのにちょうどよい大きさ。この曲面は、厚みのある無垢材から彫り出してかたちづくられています。
高さは45cm(座面高44.5〜45cm)で、食卓の椅子より少し低め。玄関で靴をはく、キッチンで下ごしらえの合間に腰かける、といった日々の動作になじみます。ふだんは部屋のすみに置いておき、急な来客でもう一席が必要になったときに出す、といった使い方にも向きます。
そして、持ったときの軽さ。重さは約1.7kgと、片手でひょいと持ち上げられます。しかもこの軽さは、ただ小さいだけではありません。座面の裏側には、持ち運ぶときに自然と指がかかるよう溝が彫り込まれていて、移動のしやすさまで考えて設計されています。脚部も安定を考えて入念に設計され、倒れにくいつくりです。
木の種類について
PICOスツールに使われているのは、国産のナラなどの無垢材です。ナラは硬くて重厚な広葉樹で、家具の材として古くから親しまれてきました。はっきりとした木目と、使い込むほどに深まる色あいが持ち味の木です。
仕上げは植物性オイル。塗膜で覆い隠すのではなく、木肌に油をしみこませて仕上げているので、木そのものの手ざわりが生きています。手のひらでなでると、さらりとした木の質感がそのまま伝わってきます。国産の木を選ぶことは、その木を育てた森とゆるやかにつながることでもあります。暮らしのなかで木の家具に触れる時間が、その背後にある森を思い出すきっかけになればと思っています。
お手入れ
木の家具として、いくつかの基本を押さえておくと長く付き合えます。
- 普段は乾いた布や固くしぼった布で、ほこりや汚れをさっと拭き取ります。
- 水や飲み物をこぼしたら、しみこむ前に早めに拭き取ります。
- 直射日光の当たる場所や、エアコンの風が直接あたる場所を避けると、反りや色あせを防ぎやすくなります。
- 表面がかさついてきたら、家具用のオイルをうすく塗ってなじませます。
オイル仕上げの家具は、こうして時々手を入れながら、長く使い続けられます。
まとめ
小さくて軽く、それでいて毎日きちんと使える。PICOスツールは、暮らしのなかで出番の多い一席を、無垢の木でていねいにかたちにした家具です。お椀のように削り出した座面と、指がかかる裏側の溝。小さな家具にも手間を惜しまないつくりだからこそ、使うほどに愛着がわいてきます。長く付き合える木の家具を暮らしに一つ選びたい人に、じゅうぶんこたえてくれる一脚です。
作り手オークヴィレッジの森への取り組みは、オークヴィレッジの森づくりでご紹介しています。使った木を植えて森へ還す、その循環の話もあわせてご覧ください。


